温度履歴による材質の変化

温度履歴すなわち温度の変化を与えることにより強度が落ちるなどの材質の変化が起こるものがあります。例えばコンクリートです。コンクリートは砂や砂利、セメントで凝固したものを言います。耐久性や耐食性が高いため建築物に使われています。

それらの部材を水で混ぜて成形し、必要な形にして固めます。成形されて強度が一定になるまでにはかなりの時間を要します。建築物は数十年の単位で使用されるものなので強度は品質の重要な要求事項です。その成形の初期段階で温度履歴を与えることで、コンクリートの寿命が低下することが実験で証明されています。

そのため、長期間強度を維持できるコンクリートにするには温度を保つ必要があります。温度履歴を与えないことでしっかりとした強度を持った建築物として利用することができます。このような温度履歴の状況は、外観を確認しただけでは分かりません。コンクリートの強度は破壊しない限りわかりません。

破壊することはできないので、建造物が長期強度を保つことができるかどうかを確認する方法はありません。だから初期段階でどのような温度履歴だったかを確認できることが重要です。つまり、記録のみがその強度の良し悪しの確認の方法ということになります。成形中に管理できていることが重要ではありますが、後から確認できるようなっていることも重要です。

しっかりと温度管理されて作られたコンクリートであることがわかる記録を残すことです。

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