世界初の湿度計は、レオナルド・ダ・ビンチによって生み出されました。それから約500年を経た現在、様々な湿度計が登場しており、手に持って移動できるハンディタイプや計測結果を記憶するデータロガー、最も制度の高い変換機などがあるため、選ぶのに悩んでしまうほどです。湿度計のかなめとなるのが、湿度センサーです。大きく分けて、高分子静電容量式と高分子抵抗式の2つがあり、それぞれの計測方法が違っています。
いずれも内蔵している乾湿剤が電極同士をつないでおり、湿度によって変化する電気信号の流れによって計測するという点では同じです。具体的な違いとしては高分子静電容量式は電気容量を計測し、高分子抵抗式は電気抵抗を計測します。この他にも高分子静電容量式は応答速度が速い、低温から高温領域に対応できる、乾燥地帯などの低湿度な環境でも正確に測れます。ただしノイズに弱いため、ケーブルなどが太くなります。
高分子抵抗式はシンプルな構造をしているため、高分子静電容量式よりも安価、ノイズに強く小型化できるためハンディタイプなどに多く採用されています。ただし湿度10~20%以下になると測定できなくなるといった特徴を持ちます。MEMS湿度センサーも登場しています。湿度センサーや電子回路やアクチュエーターなど必要となるパーツや部品を各基盤の上に集積化したデバイスであり、最少2mmのと超小型化できる他、応答性が高く、デジタルやアナログで湿度地を出力できるます。
最近増えているデジタル表示する湿度計に採用されているのが、このタイプの湿度センサーです。